「腹筋運動」はいらない!?の誤解
今回は腹筋運動は腰痛の原因=腹筋運動は必要ない??という
トレーニングの話題が出てきたのでこちらに触れます。
先般、ゴタゴタしていた感のある日本バスケットボール協会が
昨年2016年より指導者育成の場で進めているそうです。
バスケで腹筋は必要ないのか?
と多くの方は思うはずです。
マスコミの方、事実はわかりやすく正確に見出しで伝えて!!
確かに、この見出しだと一般の方が見たら「?」腹筋って
実は必要なかったのかって思いますよ。
読んでもらうためには紛らわしく書いた方が見てくれるという
なんか下心見え見えな見出しです。
正確には腹筋運動の一つ「上体起こし」が不要。
という内容です。
これはトレーナーであれば、特に女性、低体力者や高齢者などを指導する際には
普通のことです。
何故か??
「上体起こし」をしてみればわかります。
↓ 床から30度くらい(メインは腹直筋)
実際に腹直筋が主動となるのはせいぜい寝た状態から30度前くらい。
↓ 床から90度ちかく
そして、そこから90度(地面に対して垂直)まで起こすのは腹筋と
腸腰筋などの脚の筋肉が使われます。実際に足の付け根を抑えながら
「上体起こし」をしてみるとわかりやすいでしょう。
画像にある床に対して30度から90度まで体を起こしてくる際に
脚の筋肉も動員して、体を起こすにのに背中を伸ばして
体を起こす人はほとんどいません。ほとんどの人が必ず背中を
丸めて起き上がってくるはずです。
(90度手前の画像は背中が丸まってます)
ここがポイント!!
⇔
背中を丸めて元に戻すという反復により背骨に軽度のストレスが
徐々にかかり、ストレスが蓄積され椎間板ヘルニア等の障害を
引き起こすおそれがあるために90度まで体を起こす「上体起こし」を
推奨しないトレーニングとして指導しているのです。
理にかなった指導だと思います。
だからといって腹筋運動が不要とは言ってません!!
要は「上体起こし」は背骨にかかるのでNGであり、
腹直筋を鍛えるならば「クランチアップ」に変えて
背骨の曲げ伸ばしを軽減させましょうとのことです。
『クランチアップ』とは、
これです。床から30度まで上体をあげることにより
腹直筋はトレーニングできるのでこちらをやりましょう。
腹直筋は背中を丸めるために存在する筋肉です。
過度な可動域でトレーニングしないように!!
尚、女性や高齢者の方で、そもそも「上体起こし」ができる人は
少ないです。できた人は筋力が強く、できないからと言って悲観する
必要もありません。
ただし、女性や高齢者を指導する際には上体起こしを推奨することは
現場では現状行っておりませんが、行っている場合には無理をさせずに
安全にトレーニング意図をクライアントに説明して行ってください。
間違っても腹筋運動が必要ないということではありませんよ!!
お間違いなく♪
ではでは。
英洋